上記に対する私の回答は、
「いいえ!交渉は借りた後でも可能です!」
です。
既に住宅ローンを借りている皆さん、今の住宅ローンの金利水準、羨ましくないでしょうか?
「私が借りたときは1.0%が限界って(あの銀行員)言ってたのに…最近同じ銀行から借りた友人は今0.5%…羨ましい」
もしそう思うのであれば、一度、金利引き下げ交渉を是非してみてください。
賃貸の家賃と一緒です。同じ間取り、同じ階の部屋なのに、空き部屋の募集家賃が自分が払っている家賃より低かったら、大家さんと交渉したくなりますよね。
もちろん、必ず引き下げできるとは断言できません。
改めて、現在の年収はもちろん、これまでの返済実績や取引状況等を踏まえて、金利引き下げのための審査が必要となります。
でも、借りてから真面目にきちんと返済してきたのであれば、やってみる価値はあると思います。
皆さんがやることは、「直近の源泉徴収票を渡しながら、銀行に〇%まで下げてくれ」って伝えるだけですからね。
そこから先は、銀行員の仕事です(^^)
事実、私は何度も、既存の住宅ローン顧客から金利引き下げを要請されて、
住宅ローン担当者として一番言われたくない、「下げてくれないなら余所(他行)で借り換えてやる!」という言葉に負けて、
泣く泣く金利引き下げに応じたことが何度もあります。
一番ひどかったのが、ある職域(公務員の方々の職場でした)で発生した、金利引き下げの連鎖でした。
その職域は、数年前、私では無い担当者が、その職場に勤める一人の方の住宅ローンを実行したことで、一気に開拓できていた職域でした。
当時、有難いことに、その方が職場で、「〇〇銀行で住宅ローン借りたんだけど、すごく良くしてくれたよ!(要は低い金利で借りれたよ!)」と広めてくださったおかげで、同僚の皆さんも、家を買うときは我々に住宅ローンも申し込んでくださる流れができていました。
そして、時代はマイナス金利に突入。
他行も生き残りをかけて、少しでも住宅ローンを伸ばそうとするため、競合により、新規実行金利はどんどん下がっていきました。
もちろん、この職域も同様です。公務員の皆さんなので、基本的には常に最優遇金利で実行し続けていました。
となると、どうなるか。
当然、数年前に実行した方と、最近実行した方とでは、金利に差がつきます。
自分が借りている住宅ローンの金利なんて、通常の職場であれば話題にならないのかもしれませんが、この職場は違います。
ほぼ皆さん、同じ銀行の同じ窓口で借りているので、自然と金利の話題になったのだと思います。
話を聞いた、既に借りている皆さん、面白くありません(笑)。
自分よりも若く、年収も低い部下が、自分よりも有利な条件で住宅ローンを借りている…許せん!
そしてあれよあれよと、金利の引き下げ大会が始まりました㉀。
銀行としては、もちろん、断りたいのが本音です。
でも、もし、万一、断ってしまったら、今までほぼ独占できていたその職域の住宅ローン取引(+給与振込等の取引)が、無くなってしまうかもしれない…。
金利引き下げに応じた場合、失うものは「引き下げた分の金利収入」です。
金利引き下げに応じなかった場合、「住宅ローン残高」+「金利収入」のすべてを失います。
となると、もう銀行としての選択肢は、金利引き下げに応じるほか無い。
当時の支店長が審査部門に色々と文句言われてましたが、ローン残高が一気に減ると審査部門より怖い(?)営業部門に文句を言わてしまいます。
「だってもう、しょうがないじゃないですか」と支店長が電話で審査部門に言っていたのが印象に残っています(^^)
前置きが長くなりましたが、
ということで、既に住宅ローンを借りている方は、まずは、自分が借りている銀行のホームページ等で、最近の新規実行金利を調べてみてください。
そして差があると感じるのであれば、是非一度、相談してみてください。
ちなみに、私が勤めていた銀行では、本来「〇年間は固定している」のはずの金利まで、その期間中に引き下げていました。
例外は必ずあります。柔軟に対応しないと、銀行は生き残れる時代ではありません。
固定金利だからと言って諦めずに、まずは銀行に電話です!
※ちなみに、フラット35は金利引き下げは一切認めていないはずですので、あくまで民間銀行から借りている場合、です
そして、もし電話で「無理です」と冷たく対応されたのであれば、他行で借換の審査を申し込んで良いと思います。
銀行員にとって、既存の住宅ローンの金利引き下げは何ら実績に繋がりません。
貸出が増える訳ではないですし、むしろ金利収入を減らすことになりますからね。なので、面倒がって、「いや、ちょっと(既にお借りいただいている方の)金利引き下げは無理なんですよー」と、とりあえず言って反応を見る(本気度を探る)のが銀行員あるあるです(笑)。
なので、もし銀行員がきちんと対応しなさそうだったら、今度は「借換しちゃうよ」と言える状態で再度言ってみてください。態度はガラッと変わるはず!!
ただし、借換の場合、改めて他行で団体信用生命保険(いわゆる団信)の審査が必要となります。
なので、健康状態に問題がある場合は、審査が通らず借換できない場合もありますので、ご注意ください。
私が言うのもなんですが、皆さん、体調管理はお大事になさってください。
この記事が、少しでも皆さんのお役に立てば幸いです。
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